コオロギラーメン販売中

 
食糧問題の解決策として昆虫食が注目される中、春日井市明知町のトヨタ自動車系部品メーカー「ファインシンター」が、食用コオロギの粉末をスープに使った即席麺「コオロギラーメン」を開発した。同市の高蔵寺ニュータウンを中心に活動する社会福祉法人「まちスウィング」も販売に協力。新たな市の名産品づくりを目指し、両者で連携していく。
 コオロギ粉末を混ぜ込んだスープとは、一見しただけでは気付かない。香り高くコクのあるしょうゆ味が、ちぢれ麺と絶妙にマッチする。価格は一袋388円(税込み)。ニュータウンの交流拠点施設グルッポふじとう「g  café  Fujito」と、文化フォーラム「f café」で販売している。
 ファインシンターは車のエンジンやトランスミッションの部品を主に手掛ける。金属粉末を配合して金型に押し込み、高温で焼き固めることで高精度部品をつくる「粉末冶金(やきん)」技術を得意としている。
 この技術で培った粉末加工と熱処理のノウハウを武器に、昆虫食事業にも参入。昨年、国産コオロギを粉末化して練り込んだ「コオロギスナック」を開発し、市のふるさと納税の返礼品限定で売り出した。コオロギは低糖質、高タンパクで栄養価も高い。同社の粉末は焙煎(ばいせん)して香ばしさを出したのが特長だ。
 コオロギラーメンは昆虫食事業の第二弾。同社の担当者は「粉末をあらゆる業種で活用してもらうきっかけになれば」と話す。まずは地元から知ってもらおうと、市の紹介でまちスウィングとつながり、商品販売の他、包装作業などに同法人の就労支援事業所が関わる。
 今後の商品開発でも、市特産の食用サボテンなどとコオロギのコラボも含めて協力していくという。まちスウィングの治郎丸慶子理事長は「春日井の新たな名物をつくりたい」と意気込む。地域貢献を掲げるファインシンターとしても地元を足掛かりに、昆虫食事業を全国へ拡大していきたい考えだ。
 同社にとって初の市販商品となるコオロギラーメンは、市のふるさと納税の返礼品にも採用され、寄付5,000円で一セット5袋入りを申し込める。昆虫食への関心を高めるため、関連イベントもグルッポふじとうで開催する予定だ。(中日新聞記事より転載)

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